今週の聖書の言葉

この男が悪いことをしていなかったら、あなたに引き渡しはしなかったでしょう。                         ヨハネ 18:30

イエスを訴える人たちの言葉です。イエスが、いったいどんな悪いことをしたというのでしょう。彼は、人々を癒し、福音を語りました。でも、ある人はイエスに人々が引かれているのを見て自分たちの権威と既得権が脅かされると感じたのです。つまり、彼らの言う悪いこととは、自分に都合の悪い事のことでした。わたしたちは、ここから何を学べるでしょうか。実は、わたしたちも彼らと同じ過ちを犯すことがありうるということです。それは、聖書をどのように読むかにかかる事柄です。聖書はすべて神の霊の導きのもとに書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。(第二テモテ 3:16)つまり、自分の都合に合わせて読み、解釈してはならない。自分を聖書に従わせなければならないということです。自分に都合の良いことを聞こうと好き勝手に教師たちを寄せ集め、真理から耳を背け、作り話の方にそれていく時が来ると聖書は警告します。(第二テモテ 3:3-4)自分が定規となって聖書を都合よく読むのではなく、聖書を定規として自分を見つめ、神の御言葉を味わい、適応しましょう。